カリキュラム
カリキュラムとは、戦略である。

 入学した学生を卒業までに成長させるための戦略、それがカリキュラムです。それは言い換えれば、学生の現状と教育目標とのギャップを埋める道のりでもあります。ある学生を定められた期間で成長させるために、いつ・どこで・何をするべきかを、目標から逆算して考えるのです。これは授業に限らず、学生生活全体を含めて考える必要があります。
 
道のり

 すべての大学にカリキュラムは存在しているでしょう。しかし、学生がそれを無視して過ごすことができたり、個々の授業がカリキュラムに貢献しないケースが多く、ただ名目上存在しているだけ、という場合が少なくありません。

すべては、学生理解から。

 どんなに理論上立派なカリキュラムであったとしても、学びの主体である学生自身を中心に据えて考えなければなりません。学生に対する認識にズレがある限り、学生の行動がカリキュラムから反れてしまう可能性があるからです。これでは求める学習成果を得ることは困難です。
 学生を望む方向に歩ませるためには、「どのような仕組みが、どのように学生を動かすのか」に対する理解が必須となります。


カリキュラムの形は、さまざま。

 カリキュラムには大きく分けて以下の3つの類型があります。

自由型
 学生が自分の興味・関心に合わせて自由・主体的に授業を履修するもので、学生の自律性が重要な鍵となります。枠にとらわれずにテーマに関わる様々な分野を学ぶことができるほか、自律性を養うことにもつながります。
 しかし、学生が適切な選択と決定をする力を持たない場合、学び散らかした状態のまま卒業してしまう可能性があります。
動機型
 自由型に対して、履修科目にある程度縛りをつけていることが多いのが動機型です。最初の段階で学生の関心を十分に引き寄せ、その後の学習のモチベーションが上がるような仕組みを設けています。
 比較的固定されたカリキュラムなので、学生のモチベーションが維持できないとドロップアウトが発生する可能性があります。
学問型
 学問体系の順に、学生に科目を履修させるものです。
 かなり多くの学校がこの型を謳っているのですが、実際には在籍する教員が教えられる科目だけを開講している場合もあります。

 上記3類型を挙げましたが、「最も優れた類型」というものはありません。どんな現状と目標のギャップを埋めようとするかで、最適な方法は全く異なってくるからです。また学生のレベルによって類型が決まると思われがちですが、それに加えて学習目標によっても左右されます。
 あくまでも目の前の学生が、目標に向かってカリキュラムから逸脱せずに過ごすことができるのが最適なカリキュラムです。定めた目標に向けて、学生の成長が最大化し、そのために機能するカリキュラムであればよいということです。

 そこで日本中退予防研究所は、現在の日本の大学において「学生理解に基づいたカリキュラム」を運用している大学の調査を行いました。その具体的な事例をご紹介するレポートを公開しております。
*事例校:嘉悦大学、国際基督教大学、九州国際大学法学部、立教大学経営学部、金沢工業大学



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カリキュラムの事例校による対談

 各大学がどのような考えのもとにカリキュラム改革に取り組んでいたのかをリアルにお伝えするため、カリキュラム改革に携わった先生方による対談を実施致しました。学生をどのように捉え、大学としての役割をどう位置づけたのか。ぜひ、レポートとあわせてご覧ください。

 ■第1回対談 嘉悦大学×九州国際大学法学部 前編 後編
 ■第2回対談 国際基督教大学×立教大学経営学部 前編 後編



 効果的なカリキュラム運営のために、ティーチングについてもあわせてご覧ください。


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